出張から帰国。日本から飛んできたパンツかぶり昊さんの得意げな顔が、10日近い独り身のあいだ、寂しい心を慰め続けてくれた。
11日 月曜日、12日 火曜日
ホテルで終日カンファレンス。諸氏、もろもろお疲れさま。
二日目は、朝、ロンドンからの電話で3時に叩き起こされちゃって、その勢いでサッカーの日豪戦のストリーミングを横目に仕事しちゃったりしたので、猛烈に疲労した。
12日 火曜日 夕刻から帰国へ。
出発は深夜1時オーバーなのでチェックインは22時からなのだけど、先に移動する同僚を車で送りがてら、7時には空港に入ってしまった。お蔭で暇なこと暇なこと…ってこともなく、空港隅っこの暗がりで一人仕事して時間を潰す。
22時になってチェックインしてみると、今回も「あいにくエコノミーが満席でして、ビジネスで宜しいでしょうか?」だそうで。異存あろうはずがないが、必ず「今回特別なのですが」と付け加えられるのが「調子に乗るなよ」と言われているようで。ま、本当にそういう意味なんだろうけど。
22時過ぎてからはスターアライアンスラウンジで、搭乗時刻までやっぱり仕事の続き。ギリギリまでメール返しまくったお蔭で明日はちょっと楽になるだろうか。
13日 水曜日 18:45 (JST)
Safe House を見終わる。
ハリウッドのスパイ映画らしからぬ、敢えて閉塞的な演出で緊迫感溢れる映画を作り上げている。さすがのデンゼル・ワシントンと言うべきだろうが、ライアン・レイノルズの知性と情熱がとても良い影響を与えていた。筋書きとしては、ちょっと突き放しすぎの観もあったかな。良い映画ではある。
13日 木曜日 04:25 (JST) 着陸直前。
Tinker Tailor Soldier Spy を、ほぼ見終わる。機内プログラム終了で、恐らくあと1-2分見切れなかった。しかしさてこの映画…見るんじゃなかった、と言うのも実に正直な感想。これ観たお蔭で、Safe House 観た時間が丸々無駄になった。「スパイ映画」という同じジャンルの二つの作品、と片付けることすら馬鹿馬鹿しい。
素晴らしすぎる。筋書きも、演者も、演出も、何もかも凄すぎる。
存命俳優の中で「最高の中の最高」と言い切って差し支えないゲイリー・オールドマン主演である。駄作であろうはずがない。だがしかし、彼の十八番とされる「異常性」「狂気」の表白は、今回影すらも見当たらない。知性と、知性ゆえの哀しみを、わずかな視線の動き、身じろぎで伝えきる。
脇を固める俳優陣も隙がなく、一貫した「スパイという地味な世界」を創り上げた。実態はこうに違いない、と感じさせるリアル。この映画を観て思いついた言葉は "desktop soldier" というものだった。沈痛なる落日の戦士たちよ。その最後の1-2分を見るために、俺はこの映画の BD を買う。これは、まったくそれに相応しい映画だ。
14日 木曜日 05:30 帰国。そして朝靄の中、家路へ。会社には、昼に行こう…
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