11.09.2010

霞ヶ関よ、理解せよ

TPPがポシャったのは、千載一遇のチャンスをブチ壊したのは、農業関係者ではない。
シンプルなことさ。
うまく行くか分かんないけど、こういう流れだから泣いてくれ
なんて言われて首を吊るやつはいない。

根本的な青写真、すなわちこの国をどういう形で存続させようとするのかが見えないから、そりゃ農業関係者だって断るわ。
  • この国で持続可能な適正人口は、どれくらいなの?
  • それを実現するための進め方は?今の時点でどの程度の寿命、どの程度の出生率であるべきなの?
  • その人口を食わせるための食料資源は、どのくらい必要なの?
  • その食料資源は、国内でどれくらい賄えるの?
  • 国外から買う分量を調達するのに必要な現金は?
  • その現金を国外からどうやって収奪するの?
  • 収奪するための輸出資源・物品・情報はどうやって確保するの?
  • つまり、どんな産業構造を取るの?
  • 国内の現金還流を成立させるための税構造は、誰からどのくらい取るの?
  • その両者を成立させうる勤労人口は、確保できるの?できなければどうやって過渡期を乗り切るの?
ごくごくシンプルな逆算。今の政治家はその程度も見せられないのか?誰にでも理解できるロジックがないから、何度仕分けしても議論しても、無駄などなくならない。だって、誰かにとっては無駄じゃないから。

日本が今から過去を清算し、気合入れて農業立国を目指すんなら、TPP不参加だって悪い解じゃないわけだよ。

誰もが知ってるだろう?不景気も好景気も、幻想に過ぎない。金は、減りも増えもせず、そこにある。どうやって還流速度を早めるか、だけなわけだ。

そういうことなんだ、理解してくれ、霞ヶ関の愚か者たちよ。言っとくが、正解などないんだ。断固とした・持続する意志でいいんだ。透徹したロジックを、国民が理解できる言葉で伝えるだけで十分なんだ。全員が信じられる夢を見せるだけで十分なんだ。

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